2018/08/29

「オフショア開発は難しい」からこそ「やる価値がある」

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これまでのオフショア開発

これまでのオフショア開発において、真っ先に挙げられるメリットは「コスト削減」でした。
そして、オフショア開発の最前線は中国をはじめとしたアジア各国となります。
つまり、オフショア開発はアジア各国と日本の物価差を活かし、“安く”開発をする手法として認知されてきましたが、近年アジアでは賃金が年々上昇しており、コスト面での大きなメリットは失われつつあります。
中国の北京や沿岸部はその傾向が特に顕著であり、中国以外の国(ベトナム、インドなど)でも同様の流れになっています。

 

「安かろう、悪かろう」からの脱却

一方で、日本が期待するオフショア開発に対する費用感は、オフショア開発が盛んになり始めた時期から大きく変化がなく、それが現地の開発に対する温度感のギャップにもなっています。
また、現地の国民性や文化の違いを理解しないままオフショア開発に踏み切った結果、コミュニケーションや開発コントロールが上手くいかず、全く満足できない成果物ができあがってしまうケースも多く発生してきました。

その結果、オフショア開発には「安かろう、悪かろう」の印象が付いてしまい、「一度やってみたがもうやる予定はない」という企業を多く生み出してきた事実があります。

しかし、オフショア開発に対する考え方、取り組み方を工夫することで、コスト面はもちろんのこと、コスト面以外でもメリットを得ることが可能になってきています。

ここでは、スプラシアの10年以上の継続的なオフショア開発によって得られた失敗と成功の別れ道となるポイントや、オフショア開発におけるメリット及び今後の可能性についてご紹介いたします。

 

失敗⇒成功にするためのポイント

ポイント① 文化の違いを理解する

前提として、日本のシステム開発におけるクオリティは、世界的に見ても高いレベルにあることを認識する必要があります。
※システム導入後1年間の欠陥率(1000行当たりの不具合件数)が日本と他国では10倍~15倍の開きがあります。

この点は、文化の違いの1つとして挙げられます。
日本ではシステム規模に関わらず、リリースされるシステムには欠陥があってはならないと考える風潮がありますが、アメリカをはじめとした他国では致命的な欠陥を除き、システムとして精度を上げる以上にリリースの速さ(タイミング)が重要視されます。

また、日本人は納期から開発スケジュールを逆算するなど、リスク回避が得意で長期的に考える傾向がありますが、他国は逆で、リスク回避が苦手で短期的に物事を考える傾向があると言われています。

これらの傾向を踏まえ、スプラシアでは以下の対策や取り組みを実施しています。

・日本にはブリッジエンジニアとして現地のエンジニアが常駐、現地には日本人エンジニアが常駐し密にコミュニケーションする
・成果物のクオリティチェックは、段階的に分割して、日本で行う
・要件定義や開発スケジュールなどの開発における上流工程は、日本で細部まで検討する
・細部まで詰めた仕様の伝達や開発状況の確認は、定期的且つ頻度良く管理ツールも利用しながら確認する

 
その他の取り組みに関しては、下記でご紹介しておりますのでご覧ください。

>独自の開発基盤を活用した、効率的なITサービス開発

 

ポイント② 短期的なメリットとあわせて長期的なメリットも見据える

ある程度の規模のシステム開発案件が発生した場合、コスト削減を狙って短期的にオフショア開発を導入することも一手ですが、対策なしに導入した場合、成果物のクオリティ低下や想定以上の追加費用の発生など、結果的にコスト増加を招いてしまう恐れがあります。
また、前述したようにエンジニアの単価も上がってきており、思うようなコストメリットがそもそも見込めないケースもあります。

したがって、コスト削減のような短期的なメリットだけでなく、先端技術を有する人材確保という点も含めた長期的なメリットを見据えて、オフショア開発を導入することをスプラシアではお勧めしています。

先端技術のドキュメントは基本英語であるという事実に対して、若い世代が多く、英語も読み解きも問題のない国でのオフショア開発を選ぶことにより、今後市場として拡大していくAI、IoT、VRなどの分野で活用できるリソースを抱えておくことができ、人材不足の日本において競争力を磨くことができます。

 

ポイント③ 最適な運用プランを選択する

オフショア開発では、月々に何人のエンジニアを抱えて、一人当たりの単価×人数で契約金額が決まるという契約形態が一般的です。この形態は、以下のような希望を持たれる企業様にお勧めです。

・専任チームを組織し、自社社員のように利用したい
・仕様や指示の変更に柔軟に対応したい
・海外展開を見越してシステムをローカライズしたい

 
一方で、上記のような契約形態では、発注量が安定していない場合には導入しづらいというデメリットがあるため、スプラシアでは「チケット制プラン」というユニークな契約形態もご用意しております。

チケット制プランとは、「必要になった時」に「必要な作業内容と作業量」だけご利用可能なプランであり、契約期間及びリソース内であれば 小規模作業の不定期なご依頼でも対応可能です。
※ご利用例として、6ヵ月の期間内に2人月のリソース確保の契約をしていただいた場合、0.5人月の作業を4回(1か月目、2ヵ月目、5ヵ月目、6か月目など)に分けてご依頼可能です。

これらの特徴から、プロトタイプ構築やモックアップ開発などの短期的なプロジェクトを複数進行したいケースに最適なプランとなります。

チケット制プランの図

オフショア開発を導入する際に、どういった運用が最適なのかしっかり検討しておくことで、実際に運用した際のギャップを埋めて失敗するリスクを減らすことが可能です。

 

これからのオフショア開発

これからのオフショア開発では、「コスト削減」だけを目的とせず、先端技術を有する人材獲得まで見据えて取り組んでいくと、今後の市場における競争力を磨くことができると考えています。

・エンジニアの募集をかけているが、なかなか採用できない
・新規プロジェクトを立ち上げたいが、エンジニアが集まらない
・一時的に開発を加速させるためのエンジニアを増強したい
・保守運用を外注したいがコストが高く、予算が足りない
・外注先に依頼しているので、自分たちのマネジメントで開発を進められない

 
上記のような課題に対して、スプラシアではオフショア開発のノウハウをはじめとした「価値」から生まれるソリューションをもって解決し、スタートアップ企業やビジネススタートアップに成長を提供してまいります。
ご興味のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。