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スプラシアが見た、ベトナムのオフショア開発

2019年02月13日

 

スプラシアでは、2018年春より更なるオフショアパートナー強化に向け、ベトナムとのコネクションを築いてきております。
今回は、その経験を通して掴んだベトナムのオフショア開発事情を、弊社目線でご紹介させていただきます。

一般的なベトナムのオフショア開発

ベトナムの概況

正式名称:ベトナム社会主義共和国といい、その名の通り社会主義国です。

【数字で見る概況】
■人口:9.370万人
日本(1億2,645万人)が多いがこのままいくと2040年頃に並びそう。

■国土:329,241平方キロメートル
日本(378,000平方キロメートル)と殆ど変わりません。

■1人当たりGDP:ベトナム2,385米ドル/日本38,488米ドル
近年成長著しいとはいえ、まだまだマーケットの白地や広がりの可能性はとても大きい。

【地域で見る概況】3つの代表区域
■北部ハノイ:首都であり政治・文化の中心

■中部ダナン:近年リゾートとして人気

■南部ホーチミン:ベトナム最大の商業地域

【ベトナムの親日度】
・在日ベトナム人 262,405人(2017年12月現在)
・日本に留学しているベトナム人61,671人(2018年3月時点で中国に次いで世界2位)
・1992年以降、日本が世界最大のODA援助国

東南アジア全般が親日国ではありますが、その中でもベトナムの親日度は世界でトップクラスと言えます。
お金だけというわけでなく、濃密な援助関係での連携の太さやそれを通じて日本を学ぼう、日本で人生を送ろうと考えている人が沢山います。

【ベトナムから見た日本】
・質の高い日本製品や観光客のマナーなどを通じて、目指すべき像となっている
・経済的先進国でありODAなどの国際援助国
・日本食ブームなど、文化的な興味を喚起させるコンテンツが沢山ある

前述の通り、日本は経済面だけではなく、食・観光・文化あらゆる側面から興味を持たれているようです。


これからのベトナムと日系企業

国際協力銀行のレポートによると、ベトナムは有望事業展開先ランキングで世界4位。
更に中堅中小企業群からの事業展開先ランキングでは3位に位置しています。
その理由は下記の通り。

・第1位「マーケットの今後の成長可能性」75%
・第2位「安価な労働力」52.1%
・第3位「優秀な人材」25%

この結果からも、まだまだ労働単価の魅力はありながら、ベトナム市場の大きさそしてその成長性に大きな魅力を感じているということが証明されています。
まさにミクロ、マクロともにトレンドが反映されていると感じています。


ベトナムのIT業界の変化

安価な労働力をベースにオフショアでのリソース提供ビジネスや受託型開発ビジネスの拡大という立ち位置から、
現在では、それを徐々に自国のビジネスへの活用へとシフトし始めています。オフショア受託先として海外企業を通して得た技術やアイディアを、ベトナム国内の会社向けに受託開発などを展開するケースも増えてきています。
その先には、海外の資本やネットワークを活用し、国内型ベンチャー創出や、日本などの外資によるスタートアップを通した新規ビジネス拡大への展開を見据えているようです。


ベトナムでのオフショア開発を選ぶ5つの理由

①日本でビジネスを学びたい、もしくは学んだという人が多く、オフショアギャップがとても少ない

②日本語や日本人の暗黙知に対する理解をしているエンジニアの絶対数がとても多い

③まだしばらくはコストメリットが続く
(日本人エンジニアの1/2~1/3くらいの人月単価)

④優秀なエンジニアを輩出する土壌が整っている
(ホーチミン工科大学やハノイ工科大学などを中心にITエンジニアを輩出する大学、専門学校が増えてきている)

⑤ベトナム政府としても対日本向けのオフショア開発に力を入れており、今後も政府のバックアップを元に豊富な人材供給が期待できる

高い親日度からなされるビジネスクオリティ、日本への文化理解度の高さに対する貢献度は世界トップクラスです。

スプラシア的ベトナム開発事情

2018年5月、弊社メンバーが現地視察に行って参りました。そこで感じとった弊社独自観点の現地の様子をご紹介いたします。

▼弊社のオフショア提携先オフィスと、同社との打ち合わせ風景

地域ごとの特徴

・ホーチミンは非常に先進的な都市で、アプリやウェブ関連に強い会社が多い
・ハノイは国の機関も多いことから、システム関連に強い会社が多い

実際に彼らと仕事をしてみて

・とても情熱的で、勤勉、向学心に溢れ、ベトナムを成長させていきたいという思いが強い。
→日本人はどうでしょう、、、彼らの情熱に触れるとこのままでは日本は抜かれるといつも危機感を感じています。
・日本に関しての興味、関心は想像以上で日本語に関してもただ話せるだけではなく、イントネーションもとてもきれい。
・社会主義ということに対しての背景は、ブロジェクト上のコミュニケーションでは感じない。

我々とベトナム

ベトナムのオフショアパートナー開拓を決めた経緯・今後の構想などを、弊社・代表取締役社長の原田より、述べさせていただきます。

【我々が今やっていること、更に磨いていく事】
今までフィリピンとは時間をかけて強固なリレーションシップを築いてきました。それに重ね合わせる形で、ベトナムにおいても我々のビジネスパートナーとして、より強固な関係を構築しながら質と量の双方を向上させ、低コストでスピート感をもって様々なサービスを社会に届けることで、これからのイノベイティブなビジネスの創造に寄与していきたい─(“Ignite your Business”を推進させていきたい─)。

【今後の展望】
彼らの持っているネットワークを駆使して現地ニーズのキャッチアップを行いながら、彼らの潤沢な制作リソースと我々の持っているマーケティング手法やサービス開発におけるスキルを掛け合わせていきたいと思っています。
そして、成長著しい東南アジアのマーケットに向けたビジネス展開を果たしたいと思っています。

【最後に】
マクロからミクロまで色々な観点からお話をしましたが、我が社では何千、何万人の全リソースとオフショア提携しようとしているわけではありません。
そういう意味ではあまり、マクロ環境は気にしすぎる必要はないのかもしれません。
やはり自分たちのビジョンと共感し、そしてお互いを信頼しあえる人達と、どれだけ出会えるか、それら良い出会いを得るための努力をどれだけしているかがとても重要だと思っています。

ドメスティックにビジネスする時代は本当に終焉を迎えていることを、それこそマクロでもミクロ(日常)でも感じています。
皆様が国境の壁を越え、お互いを信頼しあえるパートナーと出会えることを心から願っております。

まずはそういったパートナーと仕事が出来ている我々まで、お問い合わせいただければ幸いです。
どんな小さな相談でも構いません、お待ちしております。

まとめ

このようにスプラシアでは、新たなオフショア開発の提携先としてベトナム現地企業とのパートナーシップを強めていっております。
新規サービス構築などシステム開発に関するご相談がございましたら、お気軽にいつでもお問い合わせください!

※参考元:外務省/ベトナム基礎データ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html

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