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待ち構えるIT人材不足に向けて、日本企業が取り組まなければならないこととは〜自社専属の開発チームを海外に〜

2017年10月11日

2030年に78.9万人のIT人材不足

経済産業省によると、日本では、IT分野の需要拡大に対し人口減少などの影響から、2020年に36.9万人、10年後の2030年には78.9万人ものIT人材が不足し、その先更に拡大していくと予想されています。

現在でも日本国内では、IT技術者の採用が条件面と適正面において、かなり難しい状況となっています。
日本国内の数々の企業様にとって、非常に深刻で、まさに待ったなしの状況です。
今回はそんな環境の中で、オフショア開発における弊社の取り組みをご紹介します。

・人材調達目的だけでは、失敗するオフショア開発
・日本流マネジメントスタイルだけでは、グローバルビジネスは難しい
・チームビルディングも可能なラボ型開発という選択

人材調達目的だけでは、失敗するオフショア開発

最初は日本企業への外注感覚

2007年の創業時代からスプラシアではいち早く、オフショア開発にトライしてきました。
当初は、開発リソースを低価格で確保することを目的に、安易に日本企業へアウトソースする感覚で、インドや中国に依頼を掛けたのです。その時のスタンスは「仕事を出してあげている」、「この会社がダメなら他のベンダーを探そう」といったものでした。

シンプルなタスクなのにコントロールできない

単純なタスクやプロジェクトなのにも関わらず、日本では難なくできていたコントロールが全く効きませんでした。

・プロジェクト管理ができない
・スケジュールが間に合わない
・仕様と違うものが出来上がってくる
・コミュニケーションが全く取れない

日本流マネジメントスタイルだけでは、グローバルビジネスは難しい

日本流の管理を徹底

安易なアウトソースでは、オフショア環境だと品質が伴わないという反省から、我々は、日本以上に品質・プロジェクト進捗・スケジュール管理・仕様管理などのプロジェクト管理を詳細に行うことを選択しました。

文化や商環境の違いも無視

当初は休日や残業なども含め、日本のスタイルとのギャップに苦労していましたので、「日本の仕事なんだから日本流に従って欲しい」「休日も日本に合わせて欲しい」「日本流を受け入れて作業して欲しい」などこちら都合の頭ごなし・押しつけの依頼が続きました。

結果、生産性停滞、離職が相次ぐ

今となっては当たり前ですが、この頭ごなしの日本流押しつけマネジメントスタイルによって、結果的に仕事を実施しているメンバーの気持ちが離れ、人は定着せず、ただこなすだけの状態になってしまいました。

チームビルディングも可能なラボ型開発という選択

主体性を引き出すチームビルディングの必要性

我々はこのフェーズから、他人事の開発外注としてオフショア開発をとらえるのではなく、自分事として考え方・接し方・スキルアップなどを根本的に見直し、自社専属の開発チームとしてチームビルディングを行う必要性を学んだのです。

ラボ型開発という選択

自社の専属開発チームとして、長期的に関係を構築できる開発スタイルとして「ラボ型開発」を選択し、具体的な取り組みを実践しました。

・現地出身者をブリッジSEとして日本側で採用
・日本人スタッフを開発リーダーとして現地派遣
・オフショア組織内でのマネージャーの採用、チーム型運用

チームビルディングが可能なラボ型開発の成果

本来、現地では非常に高学歴で、向上心も強いメンバーが多く、このスタイルが定着した現在では、プロジェクトに対する相互理解・主体性・全体性などを得るに至りました。
最終的にフィリピン・セブ島において80名規模の組織を構築しています。

まとめに

大切なのはリソース調達ではなく、ともに成長する自社専属開発チームをオフショアに構築することだと学びました。
是非これからオフショア開発を実践したいとご検討の皆様は、ご参考にしてみてください。
弊社では、この開発チームを皆様にご提供もしておりますので、ご興味がありましたらお問合せください。

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