2018/03/14

新規ビジネス立ち上げを成功に導く「7割」リリースメソッド
~ドコモセミナー登壇後記~

ベンチャービジネスのイメージ写真

顧客中心主義時代の新規ビジネス立ち上げのコツ

昨今、未公開ベンチャー企業における資金調達額が大型化している中、ベンチャーの成長は経済の活力の源であり、期待が高まっています。一方で、日本的な“ものづくり”発想では、顧客中心主義時代の多様化する顧客のニーズに対応できず、アイデアや事業構想が売上につながらないシーンを目にする事も多くあります。

そのような環境の中で、新規ビジネス立ち上げに挑戦し、成果を上げていくためには、下記のようなポイントが重要になってきます。

①市場発見、調査設計、デザイン、プロトタイピング、開発、戦略づくりなど、最初にすべき事を整理し、しっかり一つずつ実行していく
②仮説をもとにプロジェクトを進める形になるので、最初から完成形を目指すのではなく、まず7割くらいの精度のプロトタイプをリリースし、徐々に市場ニーズに合う形にチューニングしていく

今回は、先日の新規事業立上セミナーで、来場者の方のフィードバックで課題としても多く頂いた、②のプロトタイプリリースについて、登壇後記として弊社のノウハウを紹介したいと思います。

 

「7割」のプロトタイプをリリースする重要性を上司に伝えたい!

なぜ「7割」リリースなのか?

上司の方の性格もあるでしょうし、ご担当されている商材・サービスも会社により様々ですので、こうやって上司を口説きましょう!と軽率には言えませんが・・・
弊社なりの「7割」の重要性をお伝えしたいと思います。

リソースが潤沢ならば100%満足いくものを創り、リリースするのも勿論アリだと思っています。
というのも、社内の資金が潤沢で、開発~販促までの体制もしっかりと整っていれば、上司を含めたメンバー全員が満足するモノを作り上げる事ができるからです。

しかし、残念ながら実際の新規ビジネス(商材)の担当者は、少ないコストと小さな体制の中で苦悩している現状が多くあります。1,000万が多くて100万が少ないという事ではなく、やりたいと思っている理想に対して準備されている予算のバランスが悪い、と感じた事はありませんでしょうか?

特にITサービスの場合は、長い時間をかけて一生懸命考え抜いたサービスも、加速するデジタル時代の中ですぐに埋もれてしまったり、気づけばレッドオーシャンになってしまっていたという事も多々。
そういった環境の中で重要となってくるのは、最初からかっちり完成形として固めた上リリースするのではなく、7割くらいの完成度のプロトタイプを実際にターゲットにぶつけて課題抽出を行い、“使う側”のニーズやウォンツを具体的に考察しながら完成形を目指すといった「デザイン思考」にも通ずる手法が重要だと考えています。
 

「7割」リリースで目指すところ:
 「あったらいいな」をそぎ落とし、なにが「あるべきか」の答え合わせをする

情報に取り囲まれ、選択肢がごまんとある現代、市場の評価を獲得できているものは、本質的なニーズをとらえて、シンプルかつストイックにコア機能を特化させているものが多く見られます。
完成品を目指していく中で陥りがちなのが、いわゆる“Nice to have(あったらいいな)”を事業やサービスに集積してしまう事です。全体を俯瞰して見ればそこまで需要がない機能を、気づかずに最初から付けてしまうと販売価格を上げざるを得ず、かえって“売り”につながらなくなる場合があります。

先日の新規事業立上セミナーでも、共演させて頂いたWantedly逆瀬川様の講演の中で、プロトタイプ作成後に実際にユーザーにアプリを使ってもらったところ、UXを考え仮で実装していた機能の一つが全く使われず、次の開発ステップに進む前に捨てるという判断ができた、といったお話がありました。
どこに“使う側”が価値を見出すのか、“創る側”の意図とのギャップを埋める答え合わせのためにも、「7割」リリースは効果的だと考えています。

 

「Last one mile」が企業力

市場・顧客に求められるサービスの開発と展開

受託開発で納期までに納めたら仕事は終わり、という進め方をしているとスピードの観点では後れを取る

スプラシアでは、顧客中心主義の環境の中で、最適なタイミングで本質的なニーズやウォンツをとらえながら、いかにスピーディに市場や顧客に提供できるかどうかが、求められるサービスを生み出すための開発であると考えています。

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アジャイル/ラボ型開発なら、スプラシアのオフショア開発

また、7割リリース後に生まれた「あるべき」機能の開発・展開については、パートナーと連携し実現するという手段もあります。自社のプロダクトはコア機能にとがらせたまま、多様なニーズに応じていくために、アライアンスやパートナー連携を活用します。
自社にはない強みをもっている企業と共に、お互いの得意分野を生かしながら開発や営業を進めていく事も、付加価値提供のために非常に重要だと考えます。

 

まとめに

今回ご紹介したノウハウは一意見ではございますが、是非自社サービスの提供価値について改めて考えるきっかけになれば幸いです。

スプラシアは、長きにわたり企業のITサービス開発支援に注力している会社です。
博展グループで培ったマーケティングナレッジを活用し、皆様のサービスが“売れる”という所まで共に考えながら、ITサービス開発におけるお手伝いをさせて頂きます。

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